個性的なヘアスタイルの1つ、コーンロウはダンスやスポーツが好きな人は目にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
コーンロウはとても格好いいヘアスタイルですが、編み込みが複雑そうだったり、お手入れが難しそうだったりと少し挑戦し辛いと思う人も多くいます。
そんな人のために、ここではコーンロウの編み方の種類やお手入れ方法、おすすめのヘアスタイルなどをまとめてご紹介します。
Contents
コーンロウとは
コーンロウは頭髪スタイリングやセット方法の1つです。
編み込んだ見た目がトウモロコシに似ていることから名前が付けられました。
コーンロウを作る際、髪は長いほど編みやすくなり、最低でも15cmは必要になります。
元々はアフリカ系の人々がやり始めた髪型で歴史は長く、紀元前500年のナイジェリアではすでにコーンロウは生まれていたとされています。
世界中に広まったのは、1980年の頃に始まったヒップホップ文化の影響です。
ヒップホップのブームにより、アフリカ人のマネをしてコーンロウにする人たちが現れ始めました。
現在では、ダンサーやスポーツ選手に憧れる人達などに広く親しまれるヘアスタイルになっています。
長い歴史を持つコーンロウですが、現在ではまっすぐに編み込むだけでなくハート形など様々な形に編み込んでいくスタイルも人気です。
また、ぎゅっと強く編み込むため地肌への負担がかかったり、編み込みが崩れることも多いため、10日に1回はコーンロウをほどくことが推奨されています。
コーンロウとドレッドヘアの違い
編み方の違い
ドレッドヘアは海外ではドレッドロックスと呼ばれていますが、コーンロウとは少し違います。
まずは編み込みの違いです。
コーンロウは頭皮に沿って三つ編みや四つ編みなどに髪を編み込んだものです。
たいしてドレッドヘアの場合、編み込んだ形状がパイプのように丸くなっています。
編み込みというよりも、髪をランダムに絡めて収縮させたものがドレッドヘアです。
メンテナンス方法の違い
ドレッドヘアはスタイルの作り方によっては、締めなおしなどのメンテナンスをすることなく、髪を伸ばすことが可能です。
フリーフォームという方法で作られていない場合は、締め直しというメンテナンスが必要です。
コーンロウの場合だと、ヘアスタイルがどうしても洗髪の際などに崩れてしまうため、そのまま髪を伸ばすことはできません。
メンテナンスの際、コーンロウは一度解いてからヘアスタイルを作り直します。
編み込みの自由度
様々な形に編み込めるコーンロウに対して、ドレッドヘアはねじって形を作るため編み込みの自由度が低くなります。
様々な形のスタイルを気軽に楽しみたい人には、コーンロウがおすすめです。
また、ドレッドヘアはアフロなどコーンロウよりもさらに強いパーマをかけた髪の方がやりやすいスタイルです。
まっすぐな髪でもできますが、コーンロウの方が初心者でも挑戦しやすい髪型だと言えます。
コーンロウの種類
全頭コーンロウ
オーソドックスなコーンロウの編み込みで、頭全体をコーンロウにしたスタイルです。
全体をコーンロウにするので時間はかかりますが、コーンロウの良さを最大限に生かせるスタイルでもあります。
ショートヘアの人なら襟足の部分まででコーンロウが終わるので、このやり方がおすすめです。
髪が長い場合だと、襟足から先をコーンロウからまた別の編み込みにかえるスタイルも人気があります。
ハーフコーンロウ
頭全体ではなく、頭の頂点までをコーンロウにしたスタイルになります。
頭全体ではないので初心者の人におすすめのコーンロウスタイルです。
頭の半分までをコーンロウにして、続きはブレイズなどにつなげていきます。
少しだけ個性的にヘアスタイルをまとめたい人にも、ハーフコーンロウはおすすめです。
アレンジコーンロウ
まっすぐ編み込んでいくスタイルがコーンロウでは一般的ですが、ハートや星の形に編むスタイルも人気があります。
発表会など特別な日にヘアスタイルでワンポイントを作りたい人などにおすすめ。
オーソドックスなコーンロウと比べると難しい編み込み方法なので、自分でやる場合はハーフコーンロウまでできるようになってから試してみて下さい。
コーンロウの簡単なやり方
必要なアイテム
一見難しく見えるコーンロウですが、慣れれば美容院でなくても自分でできるようになります。
まず、コーンロウを作る際に必要なのが、髪をまとめるためのダッカールです。
ダッカールは細かく編み込みするのに便利で、髪をブロッキングする時に使用します。
もう一つ用意してほしいのが、ヘアワックスです。
ワックスはコーンロウをする前に髪に馴染ませておくとその後の作業がしやすくなります。
コーンロウの編み方
まずはコーンロウにしたい場所の髪をブロッキングします。
毛束をとりダッカールできちんとブロッキングし、他の髪が入ってこないようにします。
コーンロウをする髪の範囲を決めたら、髪にワックスをつけて下さい。
ワックスを馴染ませたら、少量の髪を取り、左右交互に倒していきます。
ここまで出来たら、ようやくコーンロウを作っていきます。
髪の頂点から裏編み込みをし、この後から細かい編み込みをして下さい。
この時、髪の束が大きくならないように気を付けるのがポイントです。
編み込みが完了したら、なるべく小さく目立たない髪ゴムで結んで完成です。
基本的な編み方に慣れれば、色々なアレンジにも挑戦できます。
編み込みを練習して様々なコーンロウを試してみて下さい。
コーンロウを自分でお手入れするには?
シャンプーの仕方
コーンロウにした髪をシャンプーする時は、編み目をほどかないように地肌は指でマッサージするように洗います。
編んだばかりの時は根元がしっかりしまっていますが、コーンロウが緩んでくるとシャンプーでほどけやすくなるので気をつけて下さい。
シャンプーは良く泡立て、優しく洗ってもコーンロウ内部までしっかり洗えるようにします。
シャワーの際もコーンロウが解けないよう、水圧を弱めて根元からシャンプーを落としていきます。
コーンロウの乾かし方
シャンプーをした後、タオルでコーンロウ部分を優しく叩いて水分を取っていきます。
しっかりタオルドライしたら、ドライヤーで乾かします。
優しくコーンロウを乾かしていくのですが、時間がかかってもきちんと乾かして下さい。
塗れた状態だと頭に雑菌がわき、頭皮の匂いの原因にもなります。
寝る時のコーンロウの保護
コーンロウを崩さずに寝るためには、ヘアバンドやドゥーラグ、スパンデックスなどで髪を保護して寝るのがおすすめです。
編み込んでから何日かすると、どうしてもコーンロウからぴょんとほつれた髪が出てきます。
こんな時は、寝る前にワックスを髪に塗ってからヘアバンドなどで覆ってあげると朝には少しめだたなくなっています。
ワックスを塗るときは、頭皮に付けてしまうとべたつきの原因になるため気をつけて下さい。
コーンロウがほどきてきたら
少しのほつれなら、ワックスを付けることでごまかせます。
それでもダメな場合は、根元を引っ張って再度編み込んでみて下さい。
どうしてもコーンロウがほどけてしまった時や、日数が立った時には一度髪をほどいてから編み直すのがおすすめです。
髪が太かったり、地毛が短い人だと早くから毛先が出てくるので、そんなときも髪をほどいて修正した方がコーンロウを綺麗に保てます。
ロングヘアの人におすすめなコーンロウ
前髪を残したコーンロウ×ポニーテール
前髪まですべて編み込まず、前髪を残したスタイルは、コーンロウだけど可愛くしたい人におすすめです。
ハードでクールになりがちなコーンロウスタイルですが、前髪を残すことで雰囲気を和らげることができます。
前髪を残したコーンロウスタイルなら、定番のポニーテールスタイルと合わせてみて下さい。
ポニーテールは編み込まなくても、ブレイズと合わせたスタイルでもばっちり決まります。
また、カラフルなエクステと合わせても可愛くまとまっておすすめです。
個性的でハードなモヒカンスタイルのコーンロウ
サイドをコーンロウで編み込んで、中心部分をモヒカンにするコーンロウは、男女問わず挑戦できる髪型です。
モヒカン部分にパーマを当てるとパッと華やかなコーンロウスタイルになるので、お祭りや晴れ舞台におすすめです。
さらにハードなスタイルに挑戦したい人は、バリカンアートを取り入れてみてもいいでしょう。
個性的なコーンロウスタイルに、同じく個性的なモヒカンスタイルは相性抜群です。
ハート形コーンロウ
ハート形のコーンロウは子どもにも人気のアレンジです。
ヘアスタイルのアクセントとして、コーンロウ部分をハート形にデザインします。
ワンポイントとして使いやすいヘアアレンジなので、誰でも取り入れやすいのも魅力です。
サイドにハート形を作り、その他の部分は普通のヘアアレンジでまとめてみてもおしゃれに決まります。
ハートを形作るときに、一緒にピンク色や水色など可愛い色合いのエクステを一緒に編み込んであげるとさらに可愛くなるのでおすすめです。
ハート形の他にも星型やギザギザ模様など、色々なアレンジをしてみて下さい。
コーンロウ×お団子スタイル
ハーフコーンロウやアレンジコーンロウで編み込んだ髪を、トップでお団子にまとめたスタイルです。
お団子の数は増やしてみても可愛くまとまります。
コーンロウの魅力を活かしつつ、襟足はいくつかの束にして編み込み、トップにお団子を作るスタイルもおすすめです。
コーンロウをアクセント程度に取り入れてみると、初心者の人も挑戦しやすい髪型に。
子どもから大人まで試せるコーンロウスタイルです。
ショートヘアの人におすすめなコーンロウ
デザインを楽しむアレンジコーンロウ
髪の長さがないと難しいコーンロウですが、短い人でも挑戦できるヘアスタイルもあります。
色々な形に挑戦できるアレンジコーンロウなら、ショートヘアをガラッと明るいイメージに変えてくれます。
子どもにはハートや星形など可愛い形が人気です。
アレンジの方法が沢山あるので、自分に似合ったスタイルを探すのも楽しいですね。
ハーフコーンロウやサイドコーンロウなど、色々なコーンロウのスタイルで挑戦してみて下さい。
サイドコーンロウ
頭の側面だけを編み込んだコーンロウです。
半分だけコーンロウにして、残りの部分はツーブロック風にしたり、かきあげスタイルにしてみたりとアレンジの幅が広いのが特徴です。
前面を編み込まないため、クールでハンサムな雰囲気になります。
少し特別な日にちょっとしたアクセントとして取り入れてみるのもおすすめです。
編み込み部分を星形など色々な形にしてみても面白いですよ。
女性だけではなく、男性も取り入れやすいスタイルなのでぜひ試してみて下さい。
コーンロウ風のスタイル
コーンロウは少し難しいけれど、雰囲気だけ味わいたい人におすすめなのがコーンロウ風のスタイルです。
ロングヘアに比べてアレンジが少なくなりがちなのがショートヘア。
いつもと雰囲気を変えてみたいと思った時に、コーンロウ風のスタイルを試してみて下さい。
くるりんぱを繰り返して作るので、忙しい朝でも気軽に試せます。
朝起きてちょっと気分を変えてみたい時や、子どものヘアアレンジにもおすすめなので、一度試してみて下さい。
コーンロウ×パーマ
パーマとコーンロウをあわせたスタイルです。
ボリュームのあるふわっとしたパーマをあててあげると、さらに華やかな雰囲気になります。
お祭りなどで激しく動いても、しっかり縛っているので崩れる心配もなくおすすめです。
ヘアカラーを明るい色にしてみたり、エクステで色を足してみるのも可愛くまとめられます。
また、大きめのロッドで巻いてもも可愛いのですが、細かく内外両方に巻いてみても違った雰囲気を楽しめます。
メンズにおすすめなコーンロウ
全頭コーンロウ
ハードな雰囲気にできる全頭コーンロウはメンズに一番おすすめのスタイルです。
髪が短い場合は襟足でそのまま終わらせてあげてもいいですが、髪が長い場合はそこからさらに数本束にして編み込んでいくのもおすすめです。
全部を編み込んでいくのはかなり時間がかかるので、特別なイベント前に試してみるのはいかがでしょうか。
ストレートに後ろまで編んでも良し、色々なデザインに挑戦してみるのも良し。色々なアレンジが考えられる楽しいヘアスタイルです。
コーンロウ×ブレイズのミックススタイル
コーンロウとブレイズをあわせたスタイルです。
トップから襟足までなど途中までコーンロウにして、その先はブレイズにしていきます。
編み込んだ髪は一つにくくってみたり、お団子にしてみるのもおすすめです。
また、髪がそこまで長くない人はそのまま後ろに垂らしたり、サイドに垂らしてみるのも格好いいです。
サイドを刈りあげてコーンロウを作るスタイルなど、色々なスタイルに挑戦してみて下さい。
髪をお団子に束ねたコーンロウスタイル
コーンロウお団子スタイルは、長い髪でもすっきりした雰囲気にしてくれます。
ポニーテールよりも少し優しいイメージになるので、スタイリッシュにシュッとして見せたい人におすすめです。
涼し気な雰囲気もあるので、夏場にコーンロウスタイルにする人はぜひ試してみて下さい。
また、サイドを刈りあげてみてるのもおすすめです。
よりスタイリッシュな雰囲気になります。
太めのコーンロウ
ハードで少し個性的なコーンロウにしたい人は、編み込みを太めにしてみるのがおすすめです。
編み込みを太く少なくすることで、コーンロウの印象が強くなります。
太い編み込みと細い編み込みの両方を取り入れてみても面白いヘアスタイルになります。
サイドを刈りあげて太い編み込みを二つにしても奇抜で印象がグッと強くなるので試してみて下さい。
髪が短めの人は、編み込みを太くするとコーンロウの魅力をさらに引き立ててくれます。
これからコーンロウスタイルに挑戦したい方へ
ダンサーやスポーツ選手に憧れてコーンロウスタイルを取り入れてみたい人は多くいますが、見た目が少し奇抜なため挑戦する勇気が出ない人も多くいます。
また、難しそうだったりメンテナンスが大変そうだったりと、今一歩手を出しにくいイメージがあるのもコーンロウスタイルの特徴の一つです。
しかし、思っているよりもコーンロウスタイルは取り入れやすく、メンテナンスも少し気をつける必要があるだけで難しいものではありません。
編み込みも慣れてしまえば美容院に行かなくても自分でスタイリングできます。
手早く編み込みができるようになれば、様々なアレンジを試せるのもコーンロウの楽しさです。
髪が長くても短くても、老なく男女誰でも挑戦できるコーンロウスタイル。
今まで試してみたかったけれど尻込みしていた人は、今回ご紹介した方法や内容を参考にして、ぜひコーンロウスタイルに挑戦してみて下さい。
コメント