一昔前に比べてナチュラルなストレートヘアにできるようになり、縮毛矯正の需要が高まりつつあります。
同時にヘアカラーを一緒にしたいケースも多いと思いますが、気になるのは髪へのダメージです。
縮毛矯正とヘアカラーはどちらも髪へのダメージが大きく、当日に両方の施術を受けたくても美容室で断られることもあります。
では、両方の施術をしたい時に期間はどのくらい空けるといいのでしょうか。
今回は縮毛矯正×カラーの相性や順番などをまとめて詳しく説明します。
Contents
縮毛矯正とカラーって同じ日にしない方がいいの?期間を空けなければいけない理由とは
縮毛矯正とカラーは同じ日にできる?
基本的に2つの施術を同日に行うのはおすすめできません。
美容室でも断られることもあり、一定の期間を空けた方が良いと言われたことがある人もいるのではないでしょうか。
縮毛矯正もヘアカラーも髪へのダメージが大きく、どちらか一方の施術でも髪の傷みは避けられません。
近年、薬剤は進化しているのでダメージも少なくなってきています。
しかし、2つの薬剤による髪への影響を考えると、同時の施術は現在でも避けた方が良いでしょう。
縮毛矯正×カラーは期間を空けないと危険?最悪髪が溶けるって本当?
2つの施術を同日に行うのは避けた方が良い理由は以下の通りです。
- 髪への大きなダメージ
- 髪色がムラになる
まず2つの施術の期間を空けた方がいい理由であげられるのが、髪への大きなダメージです。
縮毛矯正とヘアカラーの薬剤は髪へのダメージが大きく、施術者の技術によっては髪がビビったり、最悪髪が溶けることもあります。
当日は成功したと思っても、髪へのダメージ蓄積によって時間が経つとダメージが目立ってくることもあるので注意が必要です。
また、縮毛矯正を行うと薬剤の影響によって毛髪の環境は不安定になります。
これは薬剤とヘアアイロンの作用によって、髪に含まれるたんぱく質に熱変性という現象が起こるためです。
熱変性が起こることでヘアカラーの薬剤が毛髪に浸透しにくくなります。
これにより、髪色がムラになることが多いです。
期間を空けないと髪にどのくらいのダメージがあるの?考えられるリスクとは
上記で説明した内容をまとめると髪へのリスクは以下の通りです。
- ビビリ毛
- 色むら
- 髪が溶ける
特に縮毛矯正のダメージは大きく、施術後は髪がデリケートな状態になっているので適切なケアが必要になります。
また、ダメージは髪に蓄積していくものなのでくせが伸びて一見綺麗に見えても、実はしっかりダメージヘアになっている場合も多いです。
縮毛矯正で十分ダメージを受けた状態の髪にヘアカラーの薬剤を使用すると、失敗するリスクがとても高くなります。
髪質や髪の状態によってもダメージの大きさは変わってくるため、施術前にリスクについてよく考えておくことが大切です。
縮毛矯正とカラーは何日後ならできるの?
原則としては当日に両方の施術は可能
美容院で両方の施術を頼んだ時、断られなかった経験のある人もいると思います。
原則、当日に両方の施術は可能ですが、これは「できないこともない」ということです。
施術自体はできても髪へのダメージを考えるとやはりおすすめはできません。
やりたい髪色によっては髪の傷みだけでなく、色ムラが出来て仕上がりが汚くなってしまう可能性もあります。
また、痛みのほとんどない髪に施術をするのであれば綺麗に仕上がることもありますが、髪の傷みは見た目には分からないことも多いです。
特に縮毛矯正はヘアアイロンで仕上げると一見、艶やかでダメージのない髪に思えますがそうではありません。
見た目は綺麗でも内部にダメージが蓄積している髪は非常にデリケートな状態で、ヘアカラーによってビビリ毛が出てくることもあるので注意が必要です。
縮毛矯正とカラーは1、2週間期間を空けるのがおすすめ!
では、実際に何日程度の期間を空けると良いのでしょうか。
縮毛矯正を先にした場合なら、2週間は期間を空けてからヘアカラーをするのがおすすめです。
2週間期間を空けることで髪の内部の薬剤が落ち着き、ヘアカラーをしても傷みにくい状態になります。
また、髪に含まれるたんぱく質の変化も落ち着き、色ムラにもなりにくいです。
2週間の期間を空ける間、気をつけたいのが髪の扱いです。
髪をきつく結んだり、強く引っ張ったり、ゴシゴシこすったり、刺激を与えるようなことはできるだけ避けましょう。
縮毛矯正後の髪はデリケートな状態になっているため、2週間後のヘアカラーまでにしっかりヘアケアすることが大切です。
縮毛矯正後3日以内のカラーはおすすめできません
期間を空けなければいけないからと言って、日常生活が忙しいと2週間も待てない人もいると思います。
もし、2週間期間を空けるのが難しければ最低でも1週間は間隔を空けてください。
どれだけ忙しくても縮毛矯正後、3日以内にカラーをするのはおすすめできません。
施術後から3日以内だと薬剤が落ち着いていない可能性が高く、ヘアカラーによるダメージでビビリ毛になることもあります。
縮毛矯正×カラーのおすすめの頻度は?
期間を空けて施術をするとして、縮毛矯正×カラーはどのくらいの頻度ですると綺麗な状態を保ちやすいのでしょうか。
髪は平均的に1か月で1センチ程度伸びます。
3か月で3センチ伸びるため、縮毛矯正をしている場合は3か月くらいでスタイリングが少し難しくなってきます。
また、ヘアカラーも3か月で根元が気になってくることが多いです。
頻度に決まりはありませんが、3か月に1回程度の頻度がおすすめです。
ただし、縮毛矯正は短い期間でやりすぎると髪に大きなダメージを与えてしまいます。
美容師さんと相談しつつ、髪質や髪の状況などを考慮して自分に合った頻度で施術を受けるのも大切です。
縮毛矯正とカラーはどの順番でするべき?
縮毛矯正の後にカラーをするのがおすすめ!
2つの施術を受ける場合、縮毛矯正を先にするのがおすすめです。
すでに少し説明しましたが、縮毛矯正後に髪が落ち着いていないところでカラーリングすると色ムラが出来ることがあります。
これはヘアカラーの色素を分解する成分が縮毛矯正の薬剤に入っているからです。
一般的なカラー剤は酸化発色という反応によって髪を染めています。
縮毛矯正剤がヘアカラー剤の酸素を奪うと、綺麗に発色しない部分が出てくるのです。
先にカラーをしてしまうと縮毛矯正剤で色が落ち、せっかく綺麗に染めた髪が汚い仕上がりになる可能性があるので注意しましょう。
カラーを先にした場合はひと月期間を空けるのがおすすめ
もし、ヘアカラーを先にする場合、髪色が落ち着くまでひと月は期間を空けるのが安心です。
1か月期間を空ければ、薬剤が髪の中で落ち着いて縮毛矯正剤を髪に塗布しても色落ちする可能性は低いです。
しかし、縮毛矯正後にカラーの方が綺麗な仕上がりで期間も短くて済みます。
できるだけ縮毛矯正を先にしてからヘアカラーをするようにしましょう。
髪に色が入らないのはどうして?染まりにくい髪質とは
縮毛矯正×へカラーで染まりにくい髪は次の通りです。
- 黒髪
- 髪が太い
- 髪のくせが強い
- 縮毛矯正剤によって髪がコーティングされている
主にこの3つのパターンの髪はヘアカラー剤が入りにくいです。
染まりにくい原因の多くはキューティクルの枚数にあります。
太い髪の毛はキューティクルの枚数が多く、重なりがしっかりしていていてカラー剤が浸透しにくいです。
髪のくせが強くて黒髪の場合も同様の理由でカラー剤が上手く浸透しないことがあります。
髪質以外の問題では、縮毛矯正剤によって髪がコーティングされているパターンです。
薬剤によっては強いコーティング力によって、カラー剤が上手く浸透しないことがあります。
髪をコーティングすると手触りが良くなり、艶やかな髪に見えるのですがカラー剤をはじいてしまって染まりにくくなります。
こういった事態を防ぐためには、縮毛矯正とヘアカラーは同じ美容院で施すのがおすすめです。
次の施術をするまでの期間はヘアケアに十分気をつけること!
縮毛矯正とカラーのどちらを先にする場合でも、次の施術までの期間は十分にヘアケアに気をつけるようにしましょう。
どちらの施術も髪へのダメージは避けられません。
施術後は髪がデリケートな状態になっているため、過度な刺激を与えると次の施術を受けた時に失敗するリスクが高くなります。
最終的にできる限り仕上がりを綺麗にするためにも、ホームケアは欠かさないようにしましょう。
縮毛矯正×カラーで髪の色を明るくしたい時はどうすればいいの?
縮毛矯正×ハイトーンカラーは難しい?
両方の施術をすると髪に負担がかかることは説明しましたが、特に難しいのがハイトーンカラーです。
極端に明るい髪色はブリーチを使用しないと難しく、通常のカラーと合わせるとかなりのハイダメージです。
そのため、リスクもとても高くなります。
無理に明るい髪にしようとするとビビリ毛や最悪の場合は髪が溶ける恐れもあります。
特に太い黒髪は明るくするのが難しい
髪を明るくするのが特に難しいのが、一本一本が太い黒髪です。
染まりにくい髪でも説明しましたが、太めの黒髪はカラー剤の体勢があるため明るくし辛いです。
ブリーチなしで髪を明るくする場合、黒髪だと7トーン程度までしか明るくできません。
太い髪だとさらに暗い色に落ち着く可能性が高いです。
ブリーチを使えば10トーンくらいまで明るくできますが、さらに髪への負担が大きくなるため施術の難易度は格段にアップします。
髪への負担はどのくらいなの?
原則として縮毛矯正×ブリーチは困難です。
元の髪色にもよりますが、なにもしていない髪のダメージを0とするとブリーチなしで黒髪を12トーンまで明るくすると+90くらいのダメージになります。
+100まで行くとビビリ毛などの陸須賀出てくると思ってください。
ここからブリーチを使えばビビリ毛になりやすいのが良く分かると思います。
髪の傷みを考慮するなら髪の明るさは6~9トーン辺りに収めるのがおすすめです。
ただし、髪質や元の髪の明るさによってもできる明るさが変わってくるので美容師さんと相談しながら色を決めると良いでしょう。
縮毛矯正とカラーだと髪が傷みやすいのはどっち?
縮毛矯正とヘアカラーだとダメージが大きいのは縮毛矯正です。
ただし、ヘアカラーでもブリーチを使用する場合はダメージの大きさが変わってきます。
縮毛矯正のダメージが50だとしたら、ヘアカラー剤のみの施術のダメージは最大で40程度になります。
もし、縮毛矯正した後に7トーン辺りの明るさでカラーリングすると70程度のダメージになります。
髪にビビリ毛などの影響がでてくるのが100だとしても、もともとも髪の状態によっては7トーン辺りの明るさでもリスクはあることを覚えておきましょう。
縮毛矯正×カラーは色が入りにくい?色落ちなどの注意ポイント
そもそも縮毛矯正×カラーは色が入りにくい
カラーを先にすると縮毛矯正で色落ちすると説明しましたが、そもそも2つの施術はとても相性の悪い組み合わせになります。
縮毛矯正後のカラーでも薬剤が髪をコーティングしているため色が入りにくく、髪が染まりにくい状態です。
また、染めた後も通常の1.3倍前後の速さで色落ちします。
通常なら3ヶ月色持ちする場合なら2か月強で色落ちする計算です。
プラスして誤ったホームケアを行うと、シャンプーやトリートメントなどの影響でさらに色落ちが速くなるので注意してください。
色落ちの原因は?
色落ちが速い原因は以下の通りです。
- 髪内部のたんぱく質の減少
- アイロンの熱処理によってキューティクルがはがれている
おもな原因はこの2つです。
髪の80%はタンパク質出てきており、縮毛矯正によって髪内部のタンパク質が減少すると髪の中は薬剤で満たされます。
そのため、色素が薬剤に邪魔されて髪の奥まで浸透できずに色が染まりにくくなります。
また、アイロンの熱処理によってキューティクルがはがれると、キューティクルの間から色が抜けていくので注意が必要です。
色落ちしないための注意ポイントは?
注意ポイントは次の通りです。
- 中性や弱酸性の薬剤を使用する
- 濡れた髪を放置しない
- シャンプーやトリートメントを最低限にとどめる
まず、施術の段階で出来る色落ちしないためのポイントは、縮毛矯正の薬剤を中世や弱酸性のものを使用することです。
中性や弱酸性の薬剤は髪への負担が少なく、ヘアカラー剤が髪に浸透しやすくなります。
ヘアカラーは髪の奥まで薬剤を浸透させることで染めているため、初めの段階でしっかり色を入れておくことが大切です。
施術後のポイントの1つ目は、濡れた髪を放置しないことです。
髪が濡れたままだと水を伝って色が抜けることがあるので注意しましょう。
2つ目のポイントがシャンプーやトリートメントをやりすぎないことです。
シャンプーを1回するたびに色落ちするため、1日に1回のシャンプーに留めておきましょう。
また、トリートメントも塗布して時間を置きすぎると色落ちしやすくなるため注意が必要です。
縮毛矯正×カラー後はヘアケアが大切!おすすめのヘアケア方法は?
縮毛矯正後はヘアケアが大切!
縮毛矯正は髪に大きなダメージを与える施術です。
施術後に髪のケアを怠るとヘアカラーをする際に上手く染められないこともあります。
ヘアカラーまでの期間の間にしっかりヘアケアをしておくことで、理想の髪色に近づけます。
髪のホームケアは毎日欠かさないようにしましょう。
ただし、縮毛矯正をした日は薬剤を髪に定着させるためにシャンプーは出来るだけ避けるのがベターです。
縮毛矯正×カラーをした時のおすすめのホームケア方法
ホームケアをする際はインバスでのケアだけでなく、アウトバスでのヘアケアが大切になります。
シャンプー後のトリートメントだけでなく、洗い流さないタイプのアウトバストリートメントを使用するのがおすすめです。
アウトバスタイプのトリートメントは、ヘアアイロンの熱や紫外線などから髪を守ってくれます。
洗い流さないトリートメントには、ヘアオイルやヘアミルク、ヘアミストなど様々な種類があります。
髪質によってはべたついたりするので、自分の髪質にあわせたものを使うようにしましょう。
トリートメントでのケアはやりすぎないことが大切
ヘアケアに欠かせないトリートメントですが、シャンプー後のヘアケアには注意が必要です。
トリートメントを塗布した後、髪に浸透するように時間を置く人も多いと思います。
しかし、時間を置きすぎるとヘアカラーの色落ちを促進してしまう恐れもあるため気をつけてください。
ホームケアの後は髪を濡れたまま放置しないこと!
お風呂で髪を洗った後、出来るだけ早く髪を乾かすようにしてください。
髪が濡れたまま放置していると、色落ちする可能性があります。
また、髪が濡れたまま長時間放置するのは雑菌がわく原因にもなりかねません。
しっかり髪を乾かして綺麗な髪を保ちましょう。
縮毛矯正×カラー後のヘアケアの手順!色落ちを出来る限り防ぐには
1. まずはシャワーでしっかり髪を予洗い
シャンプーの前に髪をぬるめのお湯で予洗いしましょう。
シャンプー前にお湯で洗うことで髪の汚れは半分以上洗い流せます。
出来るだけ予洗いで髪の汚れは洗い流すことを意識するのがおすすめです。
2.ヘアケア成分の入ったシャンプーで優しく揉み洗い
使用するシャンプーは酸性のアミノ酸シャンプーがおすすめです。
アルカリ性が強いシャンプーだと、色落ちが早まる可能性もあります。
髪に優しいアミノ酸シャンプーは頭皮に優しいのもメリットです。
また、ヘアケア成分がたっぷり入っているなど、しっかり髪をケアしてくれるシャンプーを選びましょう。
3.シャンプーは1回だけ!髪をしっかり洗い流してトリートメント
シャンプーをするたびに色落ちは進行します。
出来るだけ髪色を長持ちさせるためにも、シャンプーは1度に1回だけにしましょう。
髪を洗った後は優しく髪の水分を取ってからトリートメントをします。
トリートメント後の放置時間は10分以内にするのがおすすめです。
10分以上放置すると色落ちが早まる可能性があります。
5.トリートメントを洗い流して優しく髪をドライタオル
トリートメントをしたら洗い流して優しくタオルドライします。
この時、タオルで髪をごしごしと擦らないようにしましょう。
髪を傷める原因にもなります。
6.ドライヤー前に流さないトリートメントの使用がおすすめ!
ドライヤー前に洗い流さないトリートメントを使用するのがおすすめです。
髪を洗った直後はキューティクルが開いて髪にダメージを受けやすい状態になっています。
トリートメントで髪を保護することで、ドライヤーの熱でのダメージを防げます。
縮毛矯正×カラーをする時は美容師さんに相談するのもおすすめ!髪の状態にあわせてヘアケアをきちんとしましょう
縮毛矯正×カラーをするのはとても技術が必要な施術になります。
失敗するとビビリ毛や切れ毛になる可能性もあるため、施術前に美容師さんとしっかりカウンセリングすることも大切です。
また、美容室ごとに使用する薬剤が変わってくるため、別の美容室だと相性の悪い薬剤を使用する恐れがあります。
期間を置いて2つの施術をする場合、同じ美容室で出来るだけ受けるのがおすすめです。
施術後は髪の状態にあわせてヘアケアをきちんとするようにしましょう!
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