髪に優しく独特のオレンジっぽいヘアカラーにしてくれるヘナカラーは、日本でもポピュラーなヘアカラーです。ヘナカラーは髪にハリとコシを与えてくれるため、白髪染めとしても人気があります。魅力的なヘナカラーについて、もっと詳しく知りたいと思う人も多いのではないでしょうか。どんな色に染まるのかなど、ヘナカラーについて詳しく知りたい人のために、特徴や色見本、おすすめスタイルなどをまとめてご紹介します。
Contents
ヘナカラーとは?
ヘナカラーの特徴
ヘナカラーはインド発祥の植物「ヘナ」の葉を原料にした染料を使うヘアカラーのことです。
古くから、ヘナはインドで親しまれていた染料でした。
近年では日本でも染料として使用されることが増え、ヘアカラーの種類の一つとしてヘナカラーは定着しています。
ヘナカラーの特徴としては次のようなことがあげられます。
・ヘナカラーは色素の関係でオレンジにしか染められない
・植物からとれた染料なので肌に野菜い
・髪にハリとコシがでる
・ヘナカラー剤は乾くのが早く、染めるのが難しい
大きく分けて特徴は4つです。
ヘナカラーは植物由来の染料で肌に優しく、オレンジ系統の色に染めたい人におすすめです。
ヘナカラーとオーガニックカラーの違い
ヘナカラーと同じくらい、最近ではよく耳にすることの増えたオーガニックカラーですよね。
二つのヘアカラーの違いはざっくり言えば、「染料の成分の違い」です。
オーガニックカラーはオーガニックの原料を基にしたヘアカラーすべてを指します。
対してヘナカラーはオーガニックカラーと同じ自然由来のヘアカラーですが、原料はヘナの葉です。
ヘナカラーはオレンジ系統にしか染められませんが、オーガニックカラーは様々なカラーがあるのも違いの1つ。
また、成分的にはヘナカラーの方が、より自然に近いので扱いが難しくなっています。
オレンジになりすぎないような工夫や、ムラにならないようにするには、高い技術が必要となってきます。
ヘナカラーの色見本
ヘナカラーは自然由来のヘアカラーのため、黒髪だと色が入りにくくなっています。
髪色によって色の入り方が変わってくるので、ヘナカラーにする時は事前にカラーリング後の髪色をイメージしておくといいでしょう。
オレンジっぽく染まるヘナカラーですが、アッシュを混ぜたりしてなるべくオレンジを消す場合もあります。
ヘナカラーのメリットとデメリット
メリット
・植物由来で髪や地肌に優しい
・髪にハリやコシが出る
・環境に優しい
ヘナカラーの一番大きなメリットとしては、植物由来で髪や地肌に優しいことです。
他にも、髪にハリやコシが出て艶やかな仕上がりになるのも魅力的なメリットです。
自然由来なので環境に優しいヘアカラーという点もヘナカラーの魅力です。
デメリット
・髪に赤みが強く出やすい
・黒髪だと色が明るいトーンにならない
・場合によってはアレルギー反応が起こる
赤みが強く出やすい点は、髪を染めると赤っぽくなりやすい日本人にとってはデメリットになります。
また、ヘナカラーには色を抜く作用がないため、黒髪だとどうしても明るい髪色になりません。
そして注意が必要なのは、アレルギー反応が起こる人もいることです。
ヘナカラーをする場合は、まずパッチテストを行うことをおすすめします。
ヘナカラーの仕上がりの違い
ヘナカラーで黒髪を染めた時
黒髪をヘナカラーで染めてもあまり変化は見られません。
日光などの光に当たった時に、赤茶色っぽく見えるくらいの変化です。
黒髪でも染めれば染めるほど、徐々に綺麗な赤茶けた髪色になります。
自然な赤褐色の髪が好みの人にヘナカラーはおすすめです。
ヘナカラーで白髪を染めた時
白髪染めにも使用されるヘナカラーですが、白髪を染めた場合だとオレンジが目立つ色になります。
自然な茶色にする際は、インディゴを混ぜるのがおすすめです。
ヘナカラーは髪にハリとコシを与えてくれるので、白髪になってボリュームがなくなったり、髪が細くなった人にもおすすめです。
ヘナカラーを美容院で染めた時
ヘナカラーはすぐにカラー剤が渇く性質があり、綺麗な色にするためには髪質に合わせた調合が必要になります。
白髪染めなどでヘナカラーにできるアイテムもありますが、イメージ通りの色にするのは少し難しく、大抵の人は美容院で染めています。
イメージ通りにヘナカラーを仕上げたい人は、美容院で染めるのがおすすめ。
出来れば美容院ごとの口コミなどをチェックして、ヘナカラーが上手い美容院かどうか調べるといいですよ。
仕上がりを重視する人は、しっかりプロの人に染めてもらいましょう。
シャンプーやトリートメントで手軽にヘナカラーに!
ケアをしながら白髪を目立たなくできる「テンスター ヘナ カラートリートメント」
カラートリートメントでヘナカラーにするタイプのアイテムです。
使用するたびにしっかり髪をケアしつつ、徐々にヘナカラーにしてくれます。
ヘナカラーは染めるのに時間がかかる性質を持っていますが、カラートリートメントだと短時間の使用で徐々に染まっていくので簡単です。
地肌に優しいヘナカラー「ガゴメとヘナのカラートリートメント」
ガゴメ昆布とヘナが配合されたカラートリートメントで、白髪をコシのあるヘナカラーにしてくれます。
一度でかなり染まってくれるので、カラートリートメントですが少ない使用回数でしっかり白髪が染まります。
髪を傷めずにヘナカラーにしたい人におすすめです。
シャンプーしながらヘナカラーになれる「コジット ボタニカラーシャンプー (ヘンナ入り)」
手軽にシャンプーでヘナカラーに染められるアイテムです。
白髪を目立たなくさせたり、ほんのり赤褐色の髪色にしたい人におすすめです。
シャンプーを使用する度、徐々にヘナカラーに染まっていくので一気にカラーリングしたい人には向いていません。
カラー剤で髪を染めるのに少し抵抗がある人は、ボタニカラーシャンプーを試してみて下さい。
ロングヘアの人におすすめなヘナカラースタイル
アッシュ×ヘナカラーで赤みをおさえる
ヘナカラーはオレンジ系統のヘアカラーなので、どうしても赤みが出てしまいます。
赤みをおさえつつヘナカラーを試したい人には、マットなブラウンをかぶせてアッシュ系の色にしてあげるのがおすすめです。
マットな質感にしてあげることで、ヘナカラーの赤っぽさが薄まります。
おしゃれであか抜けた雰囲気のヘナカラーにしたい人は試してみて下さい。
ヘナカラーの赤みを活かしたスタイルをロングヘアで
ヘナカラーのオレンジっぽさや赤みをおさえるのではなく、逆に活かしたい人におすすめのスタイルです。
綺麗な赤褐色のヘアカラーで華やかで洗練された雰囲気を作れます。
ヘナカラーの自然な赤みが上品な魅力を引き出し、少し暗めの髪色でもパッと明るい印象にしてくれます。
ヘナカラーのハリとコシの出た髪はかきあげスタイルの前髪がおすすめです。
ゆるく巻いた髪とあわせて、ヘナカラーをおしゃれに楽しめます。
クリアカラーとヘナカラーで髪色を明るく
明るい色にしにくいヘナカラーですが、クリアカラーと合わせてあげることで明るいトーンにもできます。クリアカラーは優しく脱色できるカラー剤なので、地肌に優しいヘナカラーの良さを消しません。
普段はヘナカラーの実を使用している人は、たまにクリアカラーも混ぜてあげることで明るい色合いの髪も楽しめます。
おしゃれ染めと白髪染めの両方の魅力を持ったスタイルです。
艶やかで明るいマットな仕上がりにしたい人は一度試してみて下さい。
ヘナカラーで上品で艶やかなスタイルに
長さのあるロングヘアはダメージが出やすいスタイルです。
髪を伸ばすとどうしても髪の先が細くなったり、弱弱しいコシのない髪になりやすいのですが、ヘナカラーはそんな問題をカバーしてくれます。
細くなった髪をハリコシでカバーし、ロングスタイルでも艶やかで上品な髪にしてくれます。
根元からハリのある艶やかな髪にしたい人はぜひ試してみて下さい。
ミディアムヘアの人におすすめなヘナカラースタイル
ヘナカラーでハリのある髪に
白髪染めを繰り返していると、徐々に髪が細く弱ってしまうことが良くあります。
ヘナカラーの原料になっている「ヘナ」は、髪にコシとハリを与えてくれる効果が期待できます。
ハリのある健康的な髪にしたい人にヘナカラーはおすすめです。
ミディアムヘアくらいの長さで髪が傷んできた人は、白髪染めにヘナカラーを使用してみて下さい。
ヘナカラーでスパイラルパーマの持ちがアップ!
ヘナカラーにはパーマを固定する効果があります。
この効果を活かして、スパイラルパーマを当てた髪をヘナカラーで染めてあげると、パーマが長持ちします。
パーマスタイルを活かしたスタイルにしたい人は、ヘナカラーの使用がおすすめです。
ヘナカラー特有の赤みを活かしたグラデーションスタイル
ヘナカラーの赤っぽいオレンジでグラデーションを作ってあげると、おしゃれで軽やかなイメージのスタイルになります。
ヘナカラーの効果でしっかりと弾力のあるウェーブを作ってあげると、日光に当たるたびに綺麗な赤褐色が際立ちます。
ヘナカラーにインディゴを混ぜてツヤツヤな髪に
白髪をカバーして髪の傷みも抑えたい人に人気のヘナカラーですが、ヘナだけだとオレンジにしか染まりません。
色味の少ないヘナカラーをカバーするためにおすすめなのが、藍色に染まるインディゴを混ぜた方法です。
インディゴを混ぜることで、ヘナカラーを自然なブラウン色にしてくれます。
ヘナカラーとインディゴで艶髪を体感してみて下さい。
ボブスタイルの人におすすめなヘナカラースタイル
ヘナカラーをショートボブで綺麗めに
スッキリしたショートボブをヘナカラーで染めると、ほんのり赤みを感じる綺麗めなスタイルになります。
襟足をスッキリさせて、トップにボリュームを持ってくることで若々しい印象に。
白髪染めでも健康的で若見えなスタイルにしたい人は、ヘナカラーの綺麗めショートボブを試してみて下さい。
ヘナカラーで艶ボブスタイルに
カジュアルで自然なボブにヘナカラーをあわせてあげることで、艶やかなボブスタイルになります。
シルエットの丸みが、ハリとコシのあるヘナカラーの良さを活かしてくれます。
艶やかで若々しい印象にしたい人におすすめの、ヘナカラースタイルです。
髪を傷めないので、染める度にヘナカラーの良さが際立ちます。
光りに当たると自然なヘナカラーの赤みを仄かに感じるのも魅力的です。
ヘナカラーで綺麗なオレンジのショートボブに
前面にヘナカラーのオレンジ感を活かしたスタイルです。
髪質改善に効果的なヘナカラーと、ふんわりとしたボリューム感のあるショートボブをあわせてあげると少し個性的な印象になります。
おしゃれで少し個性的な髪にしたいけど、髪の傷みが気になる人におすすめなスタイルです。
普通の髪色に飽きてきた人はぜひ試してみて下さい。
柔らかな印象のヘナカラーで甘すぎないボブスタイルに
ヘナカラーを人気のボブスタイルにあわせてあげると、一気におしゃれな雰囲気になります。
甘すぎないように、毛先に動きを出してあげるのがおすすめ。
前髪を長めにして横に流してあげて落ち着いた雰囲気にしています。
唇の位置にあわせてカールをしてあげると、ちょっとだけビターな印象になります。
甘すぎない印象がヘナカラー特有の赤みに映えて、柔らかだけど知的な印象のスタイルです。
ショートヘアの人におすすめなヘナカラースタイル
ヘナカラーで自然派志向なナチュラルスタイルに
骨格に合わせてカットしたショートヘアでシュッとしたシルエットにし、ヘナカラーの赤みのある色でナチュラルな綺麗めスタイルにしています。
ダメージのないヘナカラーだから、傷みをあまり気にせずにパーマを当てられます。
ヘナカラーはハリとコシがあるので、ダメージのある細い髪でもしっかりしたパーマになりやすいのも魅力です。
明るい髪色と動きのあるヘアスタイルが明るい印象にしてくれます。
ボリュームのあるショートヘアでヘナカラーのハリとコシを活かす
オレンジっぽいヘナカラーとボリュームのあるショートヘアで、清楚で上品なスタイルに。
しっかりとしたヘナカラーのハリとコシが、若々しい印象に見せてくれます。
また、襟足をスッキリさせてシルエットをひし形に近づけていることで、小顔効果も期待できます。
ヘナの艶を活かしたいのであれば、上質なヘナを使用して下さい。
洗練された艶々ヘアになれます。
艶やかでコシのある上質なヘアスタイルにしたい人におすすめなスタイルです。
ヘナカラーでショートヘアを優しく白髪染め
天然100%のヘナで染め上げることで、地肌と髪へのダメージをできる限り少なくできます。
白髪が目立ってきたなと思っても、これ以上髪を傷めたくないと悩んでいる人も多いと思います。
そんな時はヘナカラーで優しく染めてあげて下さい。
綺麗な赤褐色が魅力のショートヘアは、ヘナカラーの若々しいツヤとハリをしっかり活かせます。
ヘナカラーは染料特有の刺激臭がないので、ヘアカラーが苦手な人も試しやすいのも魅力です。
白髪染めやヘアカラーを初めて行う人にヘナカラーはおすすめです。
おしゃれなショートスタイルをヘナカラーでも
ヘナカラーでおしゃれなスタイルにしたいなら、クリアカラーをミックスしたスタイルがおすすめです。
クリアカラーを混ぜることでショートヘアに立体感が出て、おしゃれな印象になります。
クリアカラーで色のトーンを変えてあげることで、ふんわりと柔らかな雰囲気も出してくれます。
また、動きのあるショートスタイルにしてあげることで、髪のボリューム感がアップさせることができます。
白髪染めをしつつ、おしゃれな印象も保ちたい人はぜひ試してみて下さい。
ヘナカラーで髪にダメージを与えずにおしゃれなスタイルに!
白髪染めなどで活躍するヘナカラーは植物由来の優しいヘアカラーです。
白髪染めといえば黒や茶色に染めるだけで、おしゃれな印象はあまりありません。
ヘナカラーなら独特な赤褐色の色味を活かしたり、特徴であるハリやコシを活かしたおしゃれなスタイルを楽しめます。
メリットだけでなく、デメリットもいくつかありますが、きちんと理解することで上手にヘナカラーを利用できるようになります。
まずはどんなスタイルになりたいのかをイメージし、どうしたらヘナカラーでイメージ通りのスタイルになれるのかを考えることが大切です。
オレンジっぽくしたくない人でも、赤みをおさえたカラーにできたり、明るい色味にしたりすることもできるので、色々な方法を調べてみて下さい。
また、ヘナカラーが得意な美容院で相談してみるのもいいですよ。
ヘナカラーのメリットを最大限に活かし、自分にぴったりのスタイルを見つけるために、ぜひご紹介した内容を参考にしてみて下さい。
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