サロンで縮毛矯正をかけたいと思ったとき、予約サイトやSNSをチェックすると薬剤の名前や施術方法などが書かれていることがありますよね。
しかし、薬剤の種類を書かれていてもどんな縮毛矯正になるのか分からなくて困ったことはありませんか?
とくに初めて縮毛矯正をかける人だと、なにがいいのか変わらなくて困りますよね。
そもそも縮毛矯正の薬剤にはどんなのものがあるのか、種類ごとの特徴やメリット・デメリットを知らないと選べません。
また、種類ごとに強さの違いがあるのかも気になるのではないでしょうか?
縮毛矯正の種類を選ぶときには、どんなポイントを抑えればいいのか、事前に知っておくと便利です。
そこで今回は、縮毛矯正にはどんな種類があるのか、種類ごとの特徴や強さの違い、選び方などをまとめて解説します。
Contents
そもそも縮毛矯正の薬剤ってひとつじゃない?種類の違いとは
縮毛矯正の薬剤の種類と種類の違いについて、くわしく説明します。
縮毛矯正の薬剤にはどんな種類があるの?
サロンでかけるこちらのような縮毛矯正で違いが出るのが、還元剤という薬剤の種類です。
還元剤とは縮毛矯正剤やパーマ剤に含まれており、髪の毛のSS結合を切る働きがあります。
縮毛矯正はこの還元剤を使用していったん髪のSS結合を切り、アイロンでストレートヘアにした後で別の薬剤を使用して再び髪を結合させる施術です。
この還元剤の種類や濃度の違いによって、縮毛矯正の種類は変わってきます。
サロンごとに縮毛矯正の名前が変化する理由としては、還元剤の配合や種類が違ってくるケースが多いです。
還元剤の種類には、以下のようなものがあります。
- チオグリコール酸
- チオグリセリン
- システイン
- システアミン
- 亜硫酸ナトリウム
- GMT
- スピエラ
この中でも有名なのが、チオグリコール酸、チオグリセリン、システイン、システアミンの4つです。
それぞれの特徴にあわせて、縮毛矯正に使用する薬剤が決まってきます。
次の項目では、それぞれの還元剤の違いによる特徴についてくわしく説明します。
種類の違いによって縮毛矯正の薬剤はなにが変わってくる?
上で説明した有名な4つの還元剤は種類ごとに特徴が違ってきます。
とくに向いていない髪質については、事前に調べておくのがおすすめです。
チオグリコールはバージン毛や健康な髪へのアプローチに向いていますが、エイジング毛や細毛などの弱っている髪の毛には向いていません。
また、波状毛をまっすぐにするのが得意で、とくに乾いているときと濡れているときのくせの出方にあまり違いがない髪質におすすめです。
チオグリセリンはチオグリコールとは違い、エイジング毛や細毛に有効な還元剤です。
とくに乾いたときと濡れたときにくせの出方が大きく違う髪質に、おすすめです。
エイジング毛や細毛にはおすすめですが、形状をかける効果が弱いため、健康な髪には向いていません。
システインはとくに捻転毛やエイジング毛、細毛、濡れたときと乾いているときのくせの出方に差がない髪質におすすめです。
反対に太めの髪の毛には向いていないため、髪質の診断が大切になります。
システアミンは幅広い髪質におすすめで、とくに乾いているときと濡れているときでくせの出方の違いが大きい髪質に向いています。
ただし、縮毛矯正をかける髪にくせ毛部分が多い場合にメインで使用するのは向いていません。
以上の4つの還元剤はアルカリ域で有名な薬剤で、これらを使い分けることで、縮毛矯正の仕上がりが変わってきます。
サロンで使われている薬剤はこれらが混ざっているものもあり、特性を踏まえて美容院では使い分けられています。
そのほか、酸性の縮毛矯正施術で使われる薬剤や化粧品基準で作られた薬剤など、種類ごとに仕上がりが変わってくるため注意しましょう。
縮毛矯正の薬剤にはアルカリ性だけでなく酸性のものもある?
上の項目で説明した4つの還元剤はアルカリ性のものですが、中に酸性のものもあります。
酸性の還元剤としては、GMTとスピエラが有名です。
チオグリコール酸でもpHを変化させれば酸性の還元剤になるのですが、還元力が弱くなり、縮毛矯正では使いづらいです。
そのため、基本的に酸性の還元剤としてはGMTとスピエラが使用されます。
どちらも酸性域で還元できるため、キューティクルを開かずに還元できるのが特徴です。
こちらのような酸性縮毛矯正は酸性ストレートと呼ばれることもあるので、メニューをチェックするときに探してみてください。
傷みにくいわけではない?コスメ縮毛矯正とは
酸性・アルカリ性の違いだけでなく、縮毛矯正の薬剤は化粧品と医薬部外品に分かれます。
化粧品になる薬剤を使用したこちらのような縮毛矯正は、コスメ縮毛矯正やコスメストレート、トリートメントストレートなどと呼ばれています。
まったく髪が傷まないわけではありませんが、縮毛矯正剤よりもやや髪が傷みにくくなるのが特徴です。
また、アイロン工程を行わない場合やトリートメント成分が配合されている薬剤だと、さらに傷みにくくなります。
コスメ縮毛矯正は医薬部外品の縮毛矯正剤よりも施術時間が短くなるので、一般的に値段が安くなるのも特徴です。
そのほか、通常の縮毛矯正とは違って法律的にヘアカラーと同日に行えるのも特徴になります。
コスメ縮毛矯正の効果は?種類ごとに強さの違いがあるのか解説
コスメ縮毛矯正など種類ごとに強さの違いがあるのか、くわしく説明します。
縮毛矯正の薬剤は種類ごとに強さの違いがあるの?
コスメ縮毛矯正はすでに説明したように、ヘアカラーと同日に使用できます。
これは医薬部外品と化粧品登録の薬剤の差で、コスメ縮毛矯正は若干通常の縮毛矯正よりも強さは弱めです。
また、酸性の縮毛矯正も薬剤のパワー自体は弱めです。
ただし、くせ毛を伸ばせないわけではなく、強めのくせ毛でもしっかりストレートヘアにはできます。
薬剤が弱いからといって、ブリーチで髪に負担がかかったくせ毛にも絶対に縮毛矯正ができるというわけではありません。
少しのダメージなら一緒にできますが、激しくブリーチで傷んだ髪にするのは酸性の縮毛矯正では難しいです。
縮毛矯正の薬剤ごとに施術の手順は変わるの?
すでに説明した通り、コスメ縮毛矯正ではアイロンの工程をしないこともあります。
アイロンをしないことで施術時間が短縮され、価格も抑えられています。
ただし、しっかりアイロンをかけないと強めのくせ毛を伸ばすのは難しいです。
アイロンを使わない場合には、ナチュラルなストレートヘアになると思っておきましょう。
酸性の縮毛矯正の場合は、基本的にアルカリ性の縮毛矯正と工程は同じです。
アイロンのかけ方で仕上がりが変わってくるため、縮毛矯正をかけてもらうサロンの選び方には注意しましょう。
メンズにはどんな縮毛矯正がおすすめ?種類の選び方を紹介
メンズにはどんな縮毛矯正がおすすめなのかなど、種類の選び方についてくわしく説明します。
男女で違いがあるの?縮毛矯正の種類の選び方を解説
サロンで受けるときの縮毛矯正は、大きくアルカリ性の通常の縮毛矯正と酸性の縮毛矯正、コスメ縮毛矯正に分かれます。
それぞれの縮毛矯正はサロンごとに違うことがあるのですが、基本的にはこの3つです。
種類ごとに特徴が変わってくるため、男女の違いよりも髪質や髪型によって選び方を変えるのがおすすめです。
くせ毛をしっかり伸ばしたいならコスメ縮毛矯正よりも、医薬部外品の薬剤を使用した縮毛矯正の方が満足のいく施術を受けられます。
また、ナチュラルな縮毛矯正を受けたり、髪に負担をかけたくないなら酸性の縮毛矯正やコスメ縮毛矯正がおすすめです。
髪の長さによってもくせの出方が変わってくるため、縮毛矯正をかけたときの仕上がりを考えながら選ぶのがおすすめです。
縮毛矯正の種類だけでなくサロン選びが大切な理由とは
コスメや酸性、アルカリ性など縮毛矯正の薬剤の違いだけでなく、きれいなストレートヘアにするためにはサロンの選び方がとても大切です。
縮毛矯正はサロンメニューの中でも高い技術が必要な施術のため、技術の低いサロンだと失敗する可能性がかなり高いです。
とくにナチュラルでイメージ通りのストレートヘアにするためには、縮毛矯正が得意なサロンを選びましょう。
SNSや予約サイトなどで口コミや実際に施術を行った髪の画像・動画をチェックし、技術の高いサロンを見つけて予約するのが大切です。
縮毛矯正で失敗しないためにサロンで使っている薬剤の種類を調べておこう!
サロンで扱っている縮毛矯正は実は店舗ごとに違ってくるため、事前に薬剤の種類まで調べておくのがおすすめです。
髪へのダメージや臭い、かかり方なども調べておくことで、自分に合ったサロンを探しやすくなります。
ただし、薬剤の扱い方の技術の差によって仕上がりが変わってくるため、サロンを選ぶときには薬剤の種類よりも技術面について調べるのが大切です。
どんなに品質の言い薬剤を使用していても、縮毛矯正のように難しい施術だと、技術がないと失敗する可能性が高いです。
口コミや実際に縮毛矯正をかけた画像や動画をチェックし、技術が高いサロンを選びましょう。
この時、なるべく動画をチェックしておくと、仕上がりが分かりやすいです。
今回解説したことを参考に、縮毛矯正の種類について考えてみてください。
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